■■■ストリート・ファイター('75米)

ストリートファイター [DVD]
監督:ウォルター・ヒル
主演:チャールズ・ブロンソンジェームズ・コバーン、ジル・アイアランド
脚本家出身のウォルター・ヒルの監督デビュー作。ブライアン・ギンドフの同名小説の映画化で大恐慌時代のニュー・オーリンズを舞台とした小粒なアクション作品。貨車に乗って(もちろん無銭乗車)ふらりとやって来たブロンソンが、ストリートファイトのマネージメントで生計を立てているコバーンと知り合い、チームを組んでのし上がってゆく話。「街一番のファイターを所有していたい」という洒落もの、ロバート・ヴォーンが最後のファイトで、シカゴから連れて来たチャンピオンに鉄の塊で反則をしろ!と促すとチャンピオンはそれをはねのけ、ブロンソンと戦う、と言うくだりが熱い。”この後チャンプのとった行動に胸の熱くならない奴がいたら、そいつは男じゃないと思う”とはライター鬼塚大輔の弁(「活劇帝王70's」(フィルム・アート社)。ブロンソンと言えば愛妻ジル・アイアランドとの共演がやたら多いけど、アイアランドは元デイヴィッド・マッカラム夫人で、68年にブロンソンと再婚後、この人の出演作には常にブロンソンがいた。今回は本筋に絡まない役柄で、当時40歳には見えない。ティーンのようだ。他にはストローサー・マーティン、マギー・ブライら。ニュー・オーリンズらしく牡蠣加工工場やオイスター・バーが出てくる。原題はStreet Fighterだが、Hard Timesのタイトルで本国他で公開されたのは、アメリカで千葉真一の「殺人拳」シリーズがStreet Fighterというタイトルで公開されたからだという。
Street Fighter(Hard Times)、Columbia、1h36、