#4 新潟篇

ジャクソン・ブラウン・ファースト 
81年大学進学のために新潟に向かう。日本海側最大の都市といいつつ、当時は相当な地方都市ぶりだった。新幹線はまだなく東京経由で帰るよりも、飛行機で帰ったほうが早い。TVは民放が3局にNHK入れて5局(その後6局になった)。大きな本屋も3軒しかなかった。当然輸入盤・中古盤を扱う店も1軒のも。今もあるだろうから大きな声では言えないけどB店。ここは元々ジャズを扱う店だったようで、ロックに対して店側は愛着もあまりないうえに、商品が管理されていて、検盤も出来なかった。それまでの自由に検盤のムードに慣れてた僕としては、居心地が悪く、おまけに試聴も出来ない。店員に尋ねてもどんな音楽なのか知らない、と言う有様。ここで初めて買ったのはジャクソン・ブラウンのファースト(ライナーはピーター・バラカン)。
時代柄、イギリスではNew WaveアメリカではAORと80's型ロックが主流となってゆく中、B店ではヨーロッパ盤の安い再発などをよく買った。B店はその後店舗を拡大して、古町という新潟の中心繁華街にも支店を出し、そちらもあきらめつつまあ通った。なんだかんだで8年も新潟に居たけど、8年間ずっとあったのはB店のみ。
あと1年持たなかったのは、古町3丁目あたりにあったSunset House。サーファー文化というか「ポパイ」文化色濃い店で、雑貨半分LP半分。ただあまり商売っ気がなかったなあ。ここではグレン・フライの最初のソロを買った覚えがある。
長年新潟で商売をしてきた、名曲堂(と言うどこにでもある屋号)は老舗の総合店で、ここは本店とカミーノ古町(と言うファッションビル、今はないらしい)店の2件があったが、カミーノ店でたまに輸入盤のコーナーがあった。ここでマイケル・マーフィーやらグラム・パーソンズを買った。
グリーヴァス・エンジェル 
老舗の総合店といえば、三越近くにあったツモリは、80's半ば12"がわりと入荷してて、スタイル・カウンシルやアズテック・カメラ、ペイル・ファウンテンズなんかもここで買った。店員のおねーさんがいろいろ教えてくれたりしたのだ。
CAFE BLUE 
名前は忘れたけど、輸入盤がわずかに置いてある店もあった。出たばかりのリトル・フィートの「Hoy Hoy」を手にとって見た記憶がある。でもそれ1回だ。
80's後半になると、既に「買い付け」と称して東京に繁雑に出かけていたので(夜行バスで)、それほどの飢餓感はなかったけど、駅裏にプラーカ(まだあるとは思えない)というファッションビルが出来て、ここに西武系のディスクポートが入った。袋はWAVEだった。これは画期的で、中古ではなかったけど、再発ものを中心によく買った。
あと駅の近くにUK-Edisonの新潟店が出来たこともあった。もともと下北沢のEdisonは英国盤を中心としたパンク以前の英ロックを網羅した廃盤店だったけど、店舗拡大。新潟のUK-Eはパンク系のアーティスト中心だったけど、ひっそりと70'sUKのコーナーもあって、ヴィネガー・ジョーの3枚目を掘ったこともあった。
Six Star General
免許はあったけど車は持たなかったのであくまでも新潟中心部の店ばかり。とはいっても郊外には1軒あったくらいか。