#3 1979〜1980

Malice in Wonderland
高校時代輸入盤は、前述のヤマギワエスミー以外にも買っている。名古屋のチェーン店文化堂がまだフランチャイズ店が日本上陸以前のタワ・レコと提携した、タワー・レコード・ブンカドーは、例の黄色い袋にBUNKADOの文字が加わったやつだけど、ここが当時米盤の新譜は一番安かった記憶。場所は、名駅から少し歩いたので、納屋橋周辺かなあ*1。伏見にはYAMAHAがあって輸入盤のコーナーもあったけど、mixiでnobuさんが言われてるように高かった。それでもパープル解散後ジョン・ロードが組んだPALや、ソフト・マシーンの「In Paris」のイギリス盤をここで買った覚えがある。

もう一軒忘れてならないのが、名城線黒川のミュージック・ハウス・マッコイ。ピーカンを教えてくれた高校の同級生K太が、連れてってくれたのだけど、スタジオもしくは楽器屋を併設してたのかなあ。中古はない、輸入盤専門店。当時既にトレンドは、パンク〜ニュー・ウェイヴになってて、イギリス盤は日本盤くらいの値段だった。ここでは海のものとも山のものともわからぬやつをジャケットやクレジット(といっても高校生当時の知識なんぞしれている)を見て予想して買う、いわゆるジャケ買いが多かった。当然失敗も多かった。今でも覚えてるのは、ジョン・ハイズマン夫人のバーバラ・トンプソンのLP。確かファンタシー*2っぽいジャケットで、fluteも入ってたので、当然プログレ(好きだったのだ、当時は)と思って買ったら、実はブリティッシュ・ジャズだった。キングのユーロロック・シリーズで出て気に入ってたフランスのパルサー(今はピュルサーと言われてるらしい)の3枚目「ハロウィーン」を買ったのもここだった。80's半ばまでは店があったと記憶するが、今はない、追憶のレコ屋。

他にもビッグ・オー(その名の通りソウル系)というのも話には聞いていたが、行く前になくなってしまった。バナレコ誕生前の70's末の名古屋の状況ってこんな風だった。岐阜のフォーカスには、一度連れてってもらったけど、ほとんど覚えてない。
81年に僕は大学に入り、日本海側随一(^^)と言われた新潟へ向かうのだけど、ここがまたお寒い状況だったのだ。

*1:その後マイミクのふらーこ。さん、五條さん(お久!)のコメントによると広小路を一本は行った柳橋周辺らしいとのこと

*2:今でこそファンタシー(あえてファンタジーとは書いてない)ってちまたにあふれているが、RPGもなかった当時ファンタシーは完全に児童文学扱いだった。大人の本としては月刊ペン社から出てた「妖精文庫」(このネーミングもちょっとなあ)くらい、ハヤカワからFT文庫が出るのはもう少し後だった