double#3


■Don't You Double / Dave Edmunds
もちろん才能あることは認めるけど、いつ頃からかジェフ・リンがダメだ。ELO時代もいくつかの曲は好きだったけど、飽きる。ELOの活動と並行して、プロデューサーとして活躍。大ヒットしたトラヴェリング・ウィルベリーズに僕が全く関心を寄せなかったのは、トム・ペティー、ジョージ・ハリスン、ボブ・ディランがいてもリン印だから。リン印は、聞けばすぐわかる独特のメロディーとシンセが印象的。そのリンがプロデューサーとして、注目されたのがデイヴ・エドモンズの83年のLP「Information」(あたかも全曲prodみたいだが、2曲だけ)。まあ元は両者とも60'sから地道に活動を続けるロックンローラーで、ロックンロールへの造詣は深く、リスペクトも深い。けどリンがprodしたエドモンズの2枚のLPはどれもやりすぎ感が強く、今ではほとんど聞くことがなかった。エドモンズとニック・ロウのロックパイルは、いまでも白人による最高のロックンロール・バンドだ、という幻想が離れないが、スワンソング〜Fビートで、ややカントリーがかった白人のオーソドックスなロックンロールから、まるで大林宣彦のような原色、人工的なつくりのジェフ・リンの世界はあまりに唐突で、当時も今も理解に苦しむ(ちょうどクラプトンがフィル・コリンズのprodでLPを作ったことを思い出す)。要はarrなんだけど、実はライヴではシンプルでよかったりする。スライドも聞かせる。

デイヴ・エドモンズで思い出すのは、たかにゃん、改めただにゃんのこと。元気かな?

更に脱線すると、エドモンズの「Repeat When Nescesaly」に収録された"Creature From Black Lagoon"は、同名怪奇映画と関係あるのかわからないけど、好事家がその映画「大アマゾンの半魚人」の予告編をエドモンズの曲をBGMに編集したのが、これ。
ギルマンと呼ばれた半魚人の造形が素晴らしい。ユニヴァーサルの誇るモンスターだ。