music#2

Out-Bloody Rageous an Anthology
■Love Makes Sweet Music / Soft Machine
相変わらずいろいろな音源がリリースされるソフト・マシーン周辺だけど、05年にひっそりと出たProbe〜CBS時代のコンピレーション「Out-Bloody-Rageous」にはウルトラ・レア・トラックが収録されていた。68年のデビューLPに先立つ、67年のデビュー・シングル(Polydor)のAB面だ。
A面の"Love Makes Sweet Music"は一言で言えば、ポップなサイケデリックといった趣きで、前身だったワイルド・フラワーズを思わせるヒッピー賛歌。voはロバート・ワイアットで、マイク・ラトリッジのorganもいい味を出している。B面の"Feelin' Reelin' Squeelin'"はケヴィン・エアーズのvoをフィーチャーしたややアヴァンギャルドなもの。デイヴィッド・アレンを加えた4人組時代の唯一の公式な音源がこのシングルで、オリジナルLPには未収録だが、後にHarvestから出た編集盤「Triple Echo」に収められたものの、かなり入手困難だったので、それだけでもこのアンソロジー2CDは価値がある。

ケヴィン・エアーズの「Odd Ditties」に収められた”Soon Soon Soon”のマシーン・ヴァージョン。エアーズのメイクが怖い。