party#3


■Party Music / The Rhinestones
ファビュラス・ラインストーンズは、エレクトリック・フラッグのハーヴィー・ブルックス(b)、バッキンガムスのマーティー・グレッブ(kb,g,sax,vo)、イリノイ・スピード・プレスのカル・デイヴィッド(g,vo)を中心としたウッドストックのグループで、ファンキーなザ・バンドといった装いの音を出す。レーベルがJust Sun Shine、さらに配給がParamountというマイナー・レーベルの為、リアルタイムでは紹介されなかったが、レア・グルーヴの時代になって世界に先駆けて1枚目と3枚目が日本でCD化された。
その3枚目はラインストーンズ名義で、20 Centuryというレーベルに移ってのもので、後にオーリーンズのボブ・ラインバック(kb,tb,vo)、後にジョン・ホール・バンドのエリック・パーカー(ds〜ベター・デイズのクリス・パーカーの弟)、アーティー・ファナロ(g,vo)にブルックス、デイヴィッドの5人組となっている。リリースは75年ながら、来たるべくAOR時代を予想したようなそれっぽい音やファンキーなソウルフルな味付けは、ぐっと都会的になった。シールズ&クロフツネッド・ドヒニー、エリック・カズのカヴァーを含んでいるが、僕がその中で一番と思うのはメリサ・マンチェスターのカヴァーの"Party Music"。フィリー・ソウルっぽいarrなので、このアルバムがDJたちによって再評価されたのもわかる感じ。少なくとも80'sに見つけていたらソウルっぽいという理由で手放していたろうなあ。ストリングスはジーン・ペイジがarr。グレッブが抜けて、デイヴィッドとグレッブのシンガーの違いを楽しむことは出来なくなったけど、忘れるには惜しい1枚。直接ではないが、ジョン・ホールの影がちらつく。prodはポコやファイアフォールでおなじみのジム・メイスン。