well#3

Tumbleweed Connection (Hybr) (Ms)
■Ballad Of A Well Known Gun / Elton John
ザ・バンドの「ビッグ・ピンク」にインスパイアされたと言う70年のエルトン・ジョンの3枚目、「Tumbleweed Connection」は、今聞くと意外にも英スワンプ的な演奏が聞かれたりもする。バックにはカレブ・クウェー(g)、デイヴ・グローヴァー(b)、ロジャー・ポープ(ds)、イアン・ダック(harp)のフックフット、ディー・マレイ(b)、ナイジェル・オルソン(ds)のおなじみのエルトン・バンドの面々。西部劇的な世界への憧憬を前面に出した歌詞はバーニー・トウピン。
ケイト・テイラーが「Sister Kate」で取り上げた"Ballad Of A Well Known Gun"は、この中では一番スワンピーだ。ダスティースプリングフィールド、マデレイン・ベルらのコーラスもゴスペルっぽいし、クゥエーの硬質なgが何ともザ・バンド的だ。セピア・トーンでまとめられたジャケットもこのコンセプトに乗っ取っており、イーグルスが3年後に「Desperado」で作り出す世界にも近い。重要曲の"Burn Down The Mission"も収録。レスリー・ダンカンの名を知らしめた"Love Song"(ダンカンもコーラスで参加)や、ロッド・スチュワート、ダイアン・デイヴィッドソンも取り上げた"Country Comfort"(steelはマシューズ・サザン・カンフォートのゴードン・ハントレー)もいい。

この頃のBBCライヴ。"Burn Down The Mission"