blind#3

■Miss Me Blind / Culture Club
カラー・バイ・ナンバーズ
80's初めの音楽シーンといえば、MTVとブリティッシュ・インヴェイジョンに尽きる。それまで動く姿もあまり見られなかった英米のバンドが、積極的にプロモーション用にヴィディオを製作し、MTVなどでのOAがセールスにつながるという状況。妙に凝ったもの、ナルが入ったものよりもシンプルなライヴ形式のものが再見に耐えるのだけど。
ボーイ・ジョージの妖艶な魅力(?)が話題のカルチャー・クラブは、日本では「ロック・ショー」とか「Rio」といったアイドル系のロック雑誌で注目されたけど、レゲエを隠し味に使ったその音楽は、単にお子様向けというわけでもなかった。日本では一風堂見岳章がカヴァーした82年の"Do You Really Want To Hurt Me"(最初は"冷たくしないで"、その次は"君は完璧さ"という邦題になった)はアメリカでも大ヒット(#2)した(全英#1)。その次のシングルが"Church Of Poison Mind"で、当時こういうモータウンっぽいリズムがチャートを席巻してたことを思い出す。83年のヒット"Miss Me Blind"は2枚目の「Color By Numbers」に入ってたもので、ヴィデオ・クリップがなんとも意味のない、雰囲気勝負な感じ。音の方は当時のブルー・アイド・ソウルっぽいUKポップらしい出来。この時期は英米で曲目が違うことが60'sの最初の英国襲撃の時みたく起こったけど、このセカンド(US編集)からは数枚のヒットが出た記憶。"It's A Miracle"もポップで好きだった。