#18-1 身も心もあたたまるセレクト 曲目発表

身も心もあたたまる〜というのは言いだしっぺなんですが、なかなか決まらない。結局はいつものように何でもありのセレクトになってしまいました。裏テーマは「去年買ったものから」で、候補テーマに僕が挙げた「07年の収穫」と兼ねてます。まあ思わず体温が上がるような、琴線に触れるような曲を選んだつもりですが、皆さんはいかがでしょうか?

(1)Should I Cry:Jackie De Shanon ('64)
Girl Group Sounds: One Kiss Can Lead to
ジャッキー・デ・シャノンといえば、キム・カーンズの"Bette Davis Eyes"、古くはサーチャーズの"When You Walk In The Room"なんかで知られたsswだけど、カリフォルニアのエリー・グリニッチと呼ばれてたこともあったそうな。つまり作るし、歌うしおまけに美人。この楽しげなナンバーはジャック・ニッチェとの共作で64年のナンバーだけど、94年に発掘された別ヴァージョン。ライノ製作の超豪華4枚組女の園「One Kiss Can Leads To Another」に収録。ナイアガラーの方々ならとっくにご存知かもしれないけど、ティーン時代の市川実和子ポンキッキーズ時代に出した"ポップ・スター"の元ネタの1つは、きっとこれだろうねえ。Pinup Girl(通常仕様)
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(2)Fanny:Chris Stills ('06)
When the Pain Dies Down: Live in Paris (Dig)
まんまのカヴァーなんで、もうちょっと手が込んでればなあ!と思う部分もあるけど、ザ・バンドの"Weight"の仏語カヴァー。歌うは、スティヴン・スティルスとヴェロニク・サンロン元夫妻の愛息。クリス・スティルス。SHINODAさんは気づいたかな?くわしくはここ

(3)Joe:Dale Hawkins ('69)
LA, MEMPHIS & TYLER, TEXAS
一部の方にお分けしたスライドセレクトでも使ったデイル・ホーキンズの69年作「LA、Memphis、Tyler,Texas」から。ジョー・サウス、ビリー・ジョー・ロイヤル的な米南部の白人カントリーの世界。うねるスライドは若きライ・クーダー(el-sitarはジェームズ・バートンだろう)。曲はなんとボビー・チャールズの知らざれるナンバー。くわしくはここ

(4)I Wish You Well:Radiator ('75)

リンディスファーンのアラン・ハルのソロといえば、まず1枚目が挙がるだろうけど、去年待望の3枚目「Phantoms」がCD化された。親しみやすいポップなメロディーが持ち味な人で、シングルにもなったこの曲では、それが遺憾なく発揮されている感じ。リリースはエルトン・ジョンのロケット・レーベルから。また契約の関係だろうか、いくつかの曲はハルが結成したニッチポップ的なバンド、レディエーターの唯一のアルバム「Isn't It Strange」にも収められている。くわしくはここ 

(5)モーニング・フライト:杏里 ('78)

早い時期にCD化されたものなので、音圧がいかにも貧弱。これなら25年位前に売ってしまったLPを探した方がよかったかも。78年の3人娘といえば、竹内まりや堀川まゆみ(Reimyの姉)とこの杏里だった。今ではリトナー夫人だけど、後のアウトドア〜ダンス路線もなく、この頃は暗中模索気味。同じフォーライフの新進sswの小林倫博、福島邦子といった作品をとりあげている(させられた)が、地味ながら、当時の愛聴盤だったことを思い出す。gは全編arrも担当する鈴木茂。2枚目「feelin'」から。

(6)Living Game:Mick Greenwood ('71)
Living Game
ミック・グリーンウッドは英のsswでこれはデビュー作「Living Game」から。まるでエルトン・ジョンの"Goodbye Yellow Brick Road"みたいな力強さだ。くわしくはここ

(7)Lips Are Unhappy / Lucky Soul ('07)
The Great Unwanted
ショックさん、風来坊さんたちがperfumeなら、僕はラッキー・ソウルだ!(意味不明)デビュー作「The Great Unwanted」から。アリ嬢のロリ入ったvoにはオッサンの僕もノック・アウトです。
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(8)My Feet Are So Weary / B.W.Stevenson

前にとしひこさんがセレクトで使っていたB.W.スティーヴンソンは、カントリー系のsswで僕は、それまでヒット曲の"My Maria"しか知らなかったけど、72年の「Lead Free」はなかなか素晴らしいフォーク・カントリー系の音。これはミッキー・ラファエルのハーモニカのイントロに誘われ、思わず胸が熱くなるようなナンバー。そういえば、keiさんの今回のセレクトが「このハーモニカを聴け!」みたいな感じだったなあ。くわしくはここ

(9)Down By The Ocean / George & Sonny Sons ('66)
フィルズ・スペクトル(3)-フィル・スペクターの時代
なんとなくライチャスもどきみたいな印象もあって、さすが擬似スペクターサウンドを集めた「Phil's Spectre」らしい。これは第3集から。くわしくはここ

(10)いつか・どこか・むかし / 竹千代 ('72)
喫茶ロック ビクター編
いまだに喫茶ロックかよ!という批判も甘んじて受けよう。買いもらしてたやつはさすがになかなか入手が難しくなっている。これはビクター篇からで、男3人組の竹千代なるグループ。この曲を聴いて僕が思い出したのは、デッドのメンバーが参加したデイヴィッド・クロスビーのソロだった。鈴木茂のgは少しガルシアを思い出す。他には高橋幸宏(ds)、小原礼(b)、松任谷正隆(kb)が参加とか。

(11)Don't Break My Heart Again / Kate Walsh ('07)
Tim's House
去年よく聞いた1枚ながら、なかなかうまくかけないのでブログでは紹介してない。ラッキー・ソウル同様「ミュージック・マガジン」の輸入盤紹介のコーナーで知った英国のssw。ジョニ・ミッチェルとかリッキー・リー・ジョーンズを引き合いに出すのは簡単だけど、僕はベス・オートンを思い出した。

(12)Concerto In D(2nd Movement) / Steve Howe ('79)
Steve Howe Album
すごく、らしくないでしょ。スティーヴ・ハウの2枚目のソロ「Steve Howe Album」のラストに収められたヴィヴァルディー曲。クリムゾンの作詞家だったピート・シンフィールドのソロに歌付きで入ってる"Sea Goat"といえばわかるかな。奇しくも風来坊さんのテーマと1曲だけ重なったので満足。
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気になる曲が1つでもありましたら幸いです。セレクター以外の方でお聞きになりたい方は連絡ください。