lucky#2

Emerson Lake and Palmer
■Lucky Man / Emerson Lake & Palmer
ELPを苦手なのは今も昔も変わりない。キース・エマーソンのクラシック趣味と派手なステージ演出が好みに合わないのだ。よってELPでも引っかかってくるのは、どうしてもグレッグ・レイクが歌うフォーキーなナンバーになる。今ではビクターから何事もなかったようにCD化されているELPだけど、本国ではIsland配給、日本では米国に倣ってAtlantic配給でワーナー・パイオニアからリリースされていた。70年のファースト「Emerson Lake & Palmer」は大昔に友人(だれだ?アオチか?)に借りたが、その時は、この"Lucky Man"くらいしかピンとこなかった。この曲も基本的は英国古来のフォークなメロディーだが、エンディング近くになってエマーソンのモーグ・シンセのトリッキーなプレイが聞ける。こういうシンセのケレン味たっぷりな使い方はそのままELPのステージにつながってゆくのだけど、初めてシンセという楽器に接すれば、特に中学生の耳をとりこにするわな・・・とも今となっては思うのだ。

これは74年のカリフォルニア・ジャム。レイク1人のパフォーマンス。