goodbye#2

In Concert
■Goodbye Your Honor / Kingfish
キングフィッシュは、デッドのボブ・ウィア(g,vo)、NRPSのデイヴ・トーバート(b,vo)がマシュー・ケリー(g,harp,vo/元ホーシズ)、ロビー・ホディノット(g)、クリス・ヘロルド(ds)と結成したバンドでシャキっとしたデッドのようなイメージ。ケリーの吹くブルーズ・ハープがこのバンドの色を出していて、選曲もオリジナルに混じってスマイリー・ルイス("I Hear You Knockin'")、チャック・ベリー("Around And Around")などのR&Bのカヴァーもある。デビュー作を出したばかりのNYのライヴで、95年にリリースされた76年のライヴ音源はKing Flower Biscuit Hourを通してOAされたもの(「Kingfish In Concert」)。レパートリー不足という事もあって、ウィリー・ディクスン、マーティ・ロビンスのナンバーも取り上げられている。躍動感のある演奏は、デッドよりも若々しさがあり、デッドのステージでもウィアの書く曲はロックンロールっぽい力強さに満ちているが、ここでもイキがいい。特にオリジナルは不明だけど、スペンサー・デイヴィス・グループもカヴァーした"Jump Back"のリズム・カッティングが鋭いこと。"Goodbye Your Honor"はデッド・レーベルから出たファーストにも収録されていたもので、躍動感がありながら、デッド的なレイドバック感覚も兼ね備えたナンバー。