きよさんのウッドストックセレクトPt2

IN MY OWN TIME+4 BONUS TRACKS

 10 POOR VIRGINIA / BLUE JUG

 11 THE ROAD I NEVER TOOK / JERICHO

 12 IN A STATION / KAREN DALTON

 13 DON'T YOU EVER WANT TO THINK ABOUT THEM? / BEAR

 14 BLESSED / LAZARUS

 15 DON'T EVER TAKE AWAY MY FREEDOM / PETER YARROW

 16 I'LL BE YOUR OLD LADY / DORIS ABRAHAMS

 17 ANALINE / MICHALE BLOOMFIELD

 18 AMAZING GRACE / PAUL BUTTERFIELD & JOHN SEBASTIAN

さて後半戦(前半戦はここ)ですが、11のキャプリコーンのブルー・ジャグは昔からザ・バンドのクローンとしては結構な完成度が話題でした。リック・ダンコ系の声質のエド・ラッツエロフのvoが哀愁のカントリーロック。75年の「Blue Jug」から。ベアズヴィルのジェリコは今回初めて聞きましたが、なかなか素晴らしいクローンぶり。ゴード・フレミングの弾くorganが、ガースとはトーンが違うけどgに関してはほとんどコピー。とても気に入りました。さすが同郷!70年の唯一のLPから。3大カレンの二人目のカレン・ダルトンの「In My Own Time」('71)はJust Sun Shineというマイナー・レーベルから出たため相当なレア盤でしたが、今ではCD化されています。よく言われるのはビリー・ホリディを思わせるハスキーなvoですが、この13は、ザ・バンドのカヴァー。prodは同レーベルのファビュラス・ラインストーンズのハーヴェイ・ブルックスで、バックには名うてのウッドストッカーが集結しています。13はエリック・カズやアーティー・トラウムが参加していたベアのこれまた唯一のLPから('68)。レーベルがVerveという事もあって60's末のNYの感じが出てますね。ホーンズのさりげない使い方が素敵。一度現物を見たことがありますが、ちょっと手が出ない値段でした。14はラザルス。後にAOR的なsswとして日本で人気を博した(特に関西で)ビル・ヒューズをフィーチャーした3人組。これは71年のファーストから。ソフトロック的でもあります。そのラザルスをprodしたPPMのピーター・ヤロウのソロはCD化が遅れているけど、ぜひ聞きたいなあ。15はリビー・タイタスがコーラスをつけた愛すべきナンバー。ハーモニカはポール・バターフィールド。かつて日本盤CDが出た時にあまりの音の悪さに回収騒ぎになったらしいドリス・エイブラハムスの76年作「Labour Of Love」から。エイモス・ギャレット風のgが小気味いい。17はマイク・ブルームフィールドのタコマ盤。メジャーとの契約も切れたホワイト・ブルーズの神童の晩年はさびしいものだったと日本では伝えられたりしたけど、実際は本人は好きでやりたいことが出来たようでした。77年の「Analine」からタイトル曲。うん、ザ・バンド的です。ラストはハッピー&アーティー兄弟を中心としたプロジェクト、マッド・エイカーズの2枚目「More Music From Mud Acres」から。これ僕は当時フツーのレコ屋に注文して購入。ジャンルはブルーグラスだった記憶。あの当時100パーセント理解は出来なかったけど、ジョン・ヘラルドの朗々たる歌声とジョン・セバスチャンのハーモニカが素晴らしかった、"Bluegrass Boy"でやられた記憶があります。この18はセバスチャンとバターフィールドの2本のハープによるインスト。リードを取るのはバターフィールド。