old#2

Johnny the Fox
■Old Flame / Thin Lizzy
シン・リジーの「サギ師ジョニー」('76)を僕は、買ってから割と早い時期に手放してしまった事を特に後悔してる訳でもない。ゲイリー・ムーアの参加した「Black Rose」でリジーの存在を知った僕は、吹き荒れるOld Waveへのバッシングの中、何故ハードロックのリジーがパンクスたちに支持されたのかよくわからなかったけど、それはパンクスもロッカーズもギター・キッズも関係なく、英国人の心に訴える「泣きの部分」が、リジーアイリッシュ・ルーツを通してあったわけだろう。パブ・ロックはニュー・ウェイヴを支持するプレスにも好意的に迎えられたが、ハードロックでありながら、リジーはパブ・ロック的な部分があったとも思う。さて「Balck Rose」の成功後日本ではヴァーティゴに残したリジーのカタログがそろって再発されたが、僕が選んだのはこの「Johnny The Fox」だったけど、何故かうまくのれずに、あまり聞き込むことなく放出。それでもメロディアスなバラード"Borderline"とこの"Old Flame"は好きだった。かつての恋人への想いを訥々と歌ったラヴソングで、甘いトーンのバリトンなgがいい。ブライアン・ロバートソンかスコット・ゴーハムかどっちかわからないけど。
ちょうどフランキー・ミラーのステージに参加したロバートソンが指を怪我し、このアルバムのレコーディングも中断されたと聞いているが、次作「Bad Reputations」では復帰。その次のライヴでは弾きまくっている。

動かない