people#2

イントロスペクト
■Games People Play / Joe South
ジョー・サウスのこの"孤独の影"を初めてちゃんと耳にしたのは、結構後になってからだったけど、サビのメロディー自体は中学の頃から知っていた(それがこの曲と結びついたのはデュアン・オールマンの「アンソロジー」でキング・カーティスのヴァージョンが入ってたから)。中学の頃よく聞いてた深夜放送は「オールナイト・ニッポン」だったのだけど、あれは提供となるCMがキー局とネット局では違っていて、番組も進んでくる2時台には、地方CMが流れてくる。その長さは当然決まってるんだろうけど、本編に入るまでの調整としてCM終わってからジングルとして、ティン・パン・アレーの"キャラメル・ラグ"などのインスト曲が遣われたりして、その中にこの"Games People Play"もあったのだ(もちろん誰のヴァージョンだったのかわからないけど)。
今聞くとビュンビュンいってるel-sitarが印象的で、サウスは69年のこの出世作はもちろん、ビリー・ジョー・ロイヤルに書いた"Hush"(後にパープルがヒットさせた)でもel-sitarを大きくフィーチャーさせている。もともとインド音楽の楽器で、ロックの世界で60's後半のサイケデリックブームで使われるようになったsitarを強引にエレクトリック・ギターの世界に持ち込んだ楽器で、通常の6弦にsitar用の13弦が共鳴弦として端に付いているもの。南部的なフィールを出す場合やスウィート・ソウルで70's主に使われた。サウスの場合、前者だろう。R&Bを消化した南部的な白人カントリーの世界。