ベスト・オブ・ハル・ウィルナー・ワークス〜風来坊さん篇

ウエスト
風来坊さんらしくひねったセレクトです。数々のトリビュート盤の仕掛け人でもある、ウェルナーをトリビュートしてしまおうと言う企画。僕はルー・リードの2を聞いて、てっきりクルト・ワイルのトリビュートかな?と早合点したのでした。ドクター・ジョンによるセロニアス・モンク曲から始まって、フェリーニ曲で終わるこれまた見事な展開。先にも書きましたが、リードの"September Song"が、なかなか存在感あって、改めてこの人の魅力を再認識(と言ってもあまり聞き込んでませんが、余談ながらドック・ポーマス・トリビュートでのリードの"This Magic Moment"も全くのリード節です)。マリアンヌ・フェイスフルの"Blazing Away"(4)では、ゆったりとしたsteelが心地いい、それでいて幻のようなはかなさを感じる名曲。映画「ミリオンダラー・ホテル」のサントラからボノとダニエル・ラノワのデュエットになる5("Falling At Your Feet")、ルシンダ・ウィリアムスの"Learning How To Live"(7)の緩やかな感じも好みですね。とりわけ最近ご無沙汰だったウィリアムスのこの「West」というアルバムは聞いてみたくなりました。
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