fire#3

Good Trouble
■Keep The Fire Burnin' / REO Speedwagon
大ヒットした「Hi Infidelity」('80)に続く「Good Trouble」('82)は明らかに二番煎じ的で、ブレイクまで築き上げた叩き上げのライヴでの評判などが、スタジオ録音の負の魔法で消え去ったようにも感じる。思えばポップにまとまった「Hi Infidelity」はやはりREOの持ち味ではなかったのだが、売れなかった時代に戻りたいと思ったものは誰もいなく、折からの80's型大味ロックブームに乗って、快進撃は続いてゆく。その「Good Trouble」での救いは先行シングルとなった、"Keep The Fire Burnin'"で、キャッチーなメロディーは相変わらずだが、ドライヴするgとorgの掛け合いなど、エネルギッシュなロックンロールが、真空パックされた魔法のポップス。#4となったのは、余波だけとは限らない。