love#3

Crazy Horse at Crooked Lake
■Love Is Gone / Crazy Horse
「Loose」('72)に続くクレイジー・ホースの3枚目「At Crooked Lake」はレーベルをRepriseからEpicに移してのもの。ファースト・リリース後ダニー・ウィットン(g,vo)が辞め3人が加わり、別のバンドになったかのようだったが、3枚目では新加入したリック(g,vo)とマイケル(g,kb,vo)のカーティス兄弟がイニシアティヴをとったカントリー・ロック色の濃い1枚となっている。リズム隊は不動で、ラルフ・モリーナ(ds)とビリー・タルボット(b)。他には前作から加わったグレッグ・リロイ(g)を加えた5人組。メロディー的に難がある曲が多く、アルバムの出来としては今一だけど、初夏の朝露を思わせるすがすがしい"Love Is Gone"は素晴らしい出来。とりわけリロイのdobroが心地いい。結局このメンツではこの1枚しか残せず、バンドの活動は停止。ニール・ヤングに呼ばれたのは、リズム隊の2人だけだった。カーティス兄弟は76年にPolydorからカーティス・ブラザーズとして1枚リリース。ここにはフリートウッド・マックが「ファンタ」で取り上げた"Blue Letter"のオリジナルが収められている。