gone#2

20th Century Masters: Millennium Collection
■Since You Been Gone / Head East
ヘッド・イーストはミズーリ出身のハードロックバンドで、結成は69年と古いがメジャーからのデビューは74年の「Flat As A Pancake」(A&M)。ロジャー・ボイド(kb,vo)、ダン・バーニー(b,vo)、マイク・ソマーヴィル(g,vo)、ジョン・シリット(vo)、スティーヴ・ヒューストン(ds)の5人組。日本では全く無名なバンドだったが、地元セント・ルイスでは絶大な人気を誇ったらしい。ハードロックといってもポップなメロディーとkb類を使ったカンサス、スティックスのタイプでいわゆる「産業ロック」的なニュアンスがある(といっても日本では「産業」となるほどの知名度はなかった)。最大のヒットが元アージェントのラス・バラードの2枚目「Winning」(タイトル曲はサンタナがカヴァー)からの"Since You Been Gone"で、78年の4枚目「Head East」からのシングル・カット。日本ではレインボーが79年にカヴァーしたヴァージョンの方が知られているが、そちらもハードロックバンドのアメリカ進出のきっかけとなったシングル向きのヒット狙いのナンバーだったが、アメリカでは、ヘッド・イースト版以上の苦戦(#58)だった(英#6)。さらにレインボーは81年に、ヘッド・イーストが80年にとりあげたバラードの"I Surrender"を再びカヴァー。こちらは両者ともチャートインしなかったが、英国ではレインボーの方は#3。

バラードのオリジナルは

ちなみにオリジナルではYou've Been Goneと現在完了形だが、カヴァーされるとhaveが削除されている。