like#3

Endless Flight
■You Make Me Feel Like Dancing / Leo Sayer
レオ・セイヤーというとカーリー・ヘアもしくはクラウン(道化師)のメイクという印象が強すぎるけど、それはあくまでも初期のイメージだろう(僕にとってのエルトン・ジョンが派手なメガネというイメージ同様)。デイヴィッド・コートニーと組んだソングライター・ティームでロジャー・ダルトリーのソロに曲を提供して注目されたのが73年。ソロデビューは74年。ギルバート・オサリヴァンとかエルトンみたいにショービズのにおいがする非フォーク系sswだが、スリー・ドッグ・ナイトがカヴァーした"The Show Must Go On"のヒットでアメリカでも知られるようになる。転機となったのはリチャード・ペリーのprodによる「Endless Flight」('76)で、当世風のファンキーなarrにいきなりのファルセットで聞かせる"You Make Me Feel Like Dancing"のカッコよさ、親しみやすさは群をぬいていた。当時ラジオでもガンガンかかってた覚えで#1ヒットとなったのもうなずける。これはアンダーズ&ポンシアのヴィニ・ポンシアとの共作で、グラミーのベストR&Bシングル(!)にノミネートされたという。