away#2

アンディ・フレイザー・バンド
■Don't Hide Your Love Away / Andy Fraser Band
フリーと言うバンドにはポール・ロジャースという強力なシンガーがいましたが、そのフリーの屋台骨を支えたbassのアンディ・フレイザーは、解散後再編フリーには目もくれず、クリス・スペディングとのシャークスを結成したのが73年です。結局「First Water」1枚でシャークスから離れ、未完に終わったミラー・フレイザー・バンド*1を経て結成したのが、自身のアンディ・フレイザー・バンド。なんとここでフレイザーはロジャース張りのソウルフルな歌声を聞かせていて、しかもgレスの3人編成。フレイザー(vo,b)、後期シャークスのニック・ジャッド(kb)、キム・ターナー(ds)がメンバーです。gのパートはフレイザーのbassがエフェクターをかけて代用。もしくはkbというよりもel-p専門ともいえるジャッドがサポートという形です。75年のファースト「Andy Fraser Band」では、フレイザーの堂々とした歌いっぷりには正直びっくりでした。ハッキリ言って一本調子と言うか、同じような曲が続くのですが、フリーっぽい曲もあってドキドキさせられます。フレイザー・バンドとしてもう1枚CBSから「In Your Eye」をリリース後、もっぱらフランキー・ミラーなど旧知の仲間に曲を提供する裏方に徹しますが、84年に「Fine Fine Line」でカムバックします。

*1:フランキー・ミラー(vo)をフィーチャしたバンドで音源がポール・コソフのコンピレーション「Blue Soul」に収められています