call#2

If You Can Believe Your..
18■I Call Your Name / The Mamas & The Papas
ママス&パパスの「If You Can Believe Your Eyes And Ears」('66)は、"A California Dreamin'","Monday Monday"のヒット曲を含んだデビュー作にして代表作です。ジャーニーメンにいたジョン・フィリップス、マグワンプスのデニー・ドハーティービッグ・スリーのキャス・エリオット、ジョンの奥さんでニュー・ジャーニーメンのミッシェル・フィリップスからなる男女混声ヴォーカル・グループが、ママス&パパスです。NYで結成されバリー・マクガイアのコーラスを経て、65年にルー・アドラーDunhillからデビューしています。65年と言うとバーズが"Mr.Tambourine Man"でデビューした年で、いわばフォークロック元年です。このママス&パパスもフォーキーなコーラス、ジャジーなコーラスといった技を出しつつ、基本線はフォークにエレクトリックなバックがついたフォークロックというのがユニークです。
ビートルズのナンバーを取り上げた"I Call Your Name"は、ラグタイム風というか一風変わったarrで聞かせます。ここではママ・キャスの芸達者ぶりが目立ちます。

これはモンタレー・ポップ・フェスの映像で、71年にLP化されました。
Monterey International Pop Fes
結局「Mamas & Papas」('66)「Deliver」('67)、「Papas & Mamas」('68)を出してグループは解散していますが、
Mamas & the Papas Deliver Mamas & Papas
リッチなヒッピー像というのを作ったのは、彼らという説もあります。
解散後それぞれソロ活動を行って成功をおさめていますが、とりわけジョンの「Wolfking OfLA」('70)は評論家筋では評価が高かった1枚ですが、個人的には???でした。どちらかというと素朴なリンゴ・スター的なドハーティーのソロ「Whacha Gonna Do?」('71)の方が好きですね。
ミッシェルは映画畑に進出、「デリンジャー」、「バレンチノ」と言った作品に出演しましたが、初ソロはA&Mに残した「Victim Of Romance」(タイトル曲はムーン・マーティンが書いた)('77)でした。
John, the Wolf King of L.a. ワッチャ・ゴナ・ドゥ ヴィクティム・オブ・ロマンス
ママ・キャスは74年に死亡。ジョンはドラッグ問題で01年に、ドハーティーも07年に亡くなっています。
ジョンとミッシェルの間の娘、チャイナは、ブライアン・ウィルソン=マリリン(元ハニーズ〜スプリング)夫妻の娘、ウェンディー&カーニーと共にウィルソン・フィリップスとして90'sにヒットを飛ばしています。ジョンにはミッシェル以前に結婚していた、スーザン・アダムスとの間の娘、マッケンジー・フィリップス(女優)、ミッシェルと離婚後再婚した女優ジェネヴィエーヴ・ウエイト(マイケル・サーン監督の「ジョアンナ」に主演したカルト女優)との間にビジュー・フィリップス(女優)更に息子がいます。
マッケンジーに関しては、ここ参照。
ウエイトの唯一のアルバムもカルトな人気があります。
Romance Is on the Rise