eye#2

French Kiss
22■Ebony Eyes / Bob Welch
フリートウッド・マックからパリスを経てソロになった、ボブ・ウエルチは、おりからのソフト&メロウ・ブームに乗ってそのファースト「French Kiss」('77)を大ヒットしましたが、パリス時代のシャープでスタイリッシュなハードロックを期待したファンは大いにこけたと言います。パリスは日本では、渋谷陽一氏が番組(「ヤング・ジョッキー」)や雑誌(「ロッキング・オン」)を使って絶賛し、一部でカルトな人気を誇っていましたが、セカンドの「Big Towne 2061」ではぐっとポップになっていて、ファーストとは趣が違います。さかのぼるとマック時代は、本格的なブルーズ・バンドがアメリカナイズされた音になるという話ばかりが繰り返され、熱心なファンを除くと、サッパリでした。
さてこの「French Kiss」はジョージ・ハリスンなどのセッションで知られるアルヴィン・テイラー(ds)以外はほとんどウエルチによるもので、過剰なストリングスといい、メロディーはいいのだけど、本当に好きか?と聞かれるとためらう部分はあります。
最初にシングル・カットされた"Sentimental Lady"(#8)は、マック時代のレパートリーの再演で、クリスティン・マクヴィー、ミック・フリートウッド、リンジー・バッキンガムが参加しています。このアコースティックな透明感のある味わいは見事ですが、次の"Easy To Fall"からストリングスの嵐です(^^;; セカンドシングルの"Ebony Eyes"(#14)もキャッチーなメロディーを持ったものですが、スタジオ・ヴァージョンよりも↓の動画の方がカッコイイです。

ティーヴィー・ニックスがコーラスで加わった有名な78年3月のカリフォルニア・ジャム2でのライヴです。