got#2

Singles
24■I Got You Babe / UB 40 & Chrissie Hynde
70's後半から80'sにかけてイギリスのレゲエは、同時代のパンク・ロックオルタナティヴと密接につながりました。スティール・パルス、マトゥンビ、アスワド、リントン・クウェシ・ジョンソンなど政治的なメッセージを含んだバンドは、レゲエ・ファンだけでなく、ロックファンにも支持され、日本でもニュー・ウェイヴ系の雑誌が、これらのグループに多くのページを割いていました。その背景にはスペシャルズセレクター、マッドネスなどの人気でスカが注目されていたこともありました。
80年に「Signning Off」(Guraduate)でデビューしたUB40(デビュー作はトリオからリリース)は、バンド名がイギリスの失業者給付金制度(Unemployment Benefit, Form 40)から取られてる事から、政治的ななメッセージを訴える硬派なバンドでした。アリ・キャンベル(vo)を中心とした8人組で、デビュー作から英チャートの常連でしたが、83年の「Labour Of Love」では、アメリカでもヒット("Red Red Wine"が英米で#1)。従来の路線からより分かりやすいメロディー重視路線へシフトチェンジしたことが成功の理由でしょう。全曲カヴァーでした。
Baggariddim
85年の「Baggariddim」に収められた、プリテンダーズのクリッシー・ハインドとのデュエットになる"I Got You Babe"は全英#1となったシングルで、ソニー&シェールのカヴァーになります。プリテンダーズの87年のベスト「The Singles」にも収録されました。

オリジナルのソニー&シェールのヴァージョンは、65年の#1ヒットですが、個人的にはソニー&シェールよりもシェールのソロ(特にフォークロック期)の方が印象に残ります。当初はシェールではなくシェリリンという芸名でした。
Beat Goes On: Best of Sonny & Cher