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Marvin, Welch & Farrar/Second Opinion Second Opinion
26■The Time To Care / Marvin,Welch & Farrar
シャドウズのギタリストだった、ハンク・マーヴィンとブルース・ウエルチが、オーストラリア出身のジョン・ファーラーと結成したのがマーヴィン、ウエルチ&ファーラーです。71年の2枚目「Second Opinion」(Regal Zonophone)では、ハーモニーの部分により磨きがかかり、英国のCS&N風味を十分に醸し出します。基本的なアコギを使ったハーモニー・サウンドホリーズを思わせる部分は大きいです。ゴスペルっぽいニュアンスの"Let's Say Goodbye"、ドノヴァンやポール・マッカートニーを思わせる"Ronnie"、ジョニー・ヴァン・デレクのviolinが楽しい"Lonesome Mole"などが聞きものです。シャドウズといえばインストの世界でしたが、60's末に一旦解散したのは、こう言った歌ものがやりたかったからなのでしょうか?個人的には、MW&Fの方が何倍も好きですが、ファンはやはりシャドウズのナンバーばかりリクエストし、ライヴでも一番人気はこのコーナーだったとか。成功は収めることはできませんでしたが、忘れられないブリティッシュ・ハーモニー・サウンドです。大半の曲にファーラーの名前があり、イニシアティヴをとっているのはファーラーのようです。ダフィー・パワーがharmonicaを吹く"All Day All Night Blues"、CS&N度では一番の"The Time To Care"、メロディスな"Lady Of The Morning"など後半にもヤマがあります。
手持ちのCDは1stとの2in1でBGOからリリースされたもの。ヒプノシスのジャケットを楽しみたい向きはLPを探すか、See For Milesから出てた音の悪い(多分)再発CDを探すしかないでしょう…
結局成功を収められず、MW&Fは解散。ウェルチはGFのオリヴィア・ニュートン・ジョンをファーラーと共に手掛け、世界的な成功を収めます。