09004■■■バッド・チューニング('93米)

監督:リチャード・リンクレーター
主演:ジェイソン・ロンドン、ウィリー・ウィギンズ、ロリー・コクレイン
かつてWOWOWで「新アメリカン・グラフィティ〜クールで行こう」というトホホな邦題でOAされた事がありました。建国200周年で沸くアメリカはテキサスの街を舞台にした、ハイスクールの話。夏休み前の最終日から翌朝までの話で、もちろんアメ・グラの世界を継承していますが、弱いです。有名な人が出ていない事もあって当時劇場未公開でしたが、本国ではヒットし、以前紹介した青春映画ベスト20でも堂々の3位でした。音楽は最高です。76年当時AMでガンガン流れてたろう国産中心のハードロックがかかります。ブラック・オーク、エドガー・ウィンター、テッド・ニュージェントZZトップあたりの選曲もいいですが、あくまでも選曲のみで、話の内容にはノータッチなのが惜しい(この辺「リッジモント」は違いました)。いわゆる群像劇で、今度高3のアメフット部の面々の悩み(鬼コーチのもとでしごかれるのか…)、今度高1の中坊たちの悩み(先輩たちのしごきに耐えられるか…)、オタクっぽいグループのメンバーのロマンスの3本がメインですが、どのエピソードも描き足りないです。それでも普遍的な愛おしさってこの映画に感じてしまうのです。マシュー・マコノーヒー、ベン・アフレックミラ・ジョヴォヴィッチ、レニー・ゼルウィーガーの若き日も見られます。監督は「スクール・オブ・ロック」の人で、これが初監督。原題のDazed And Confusedはもちろん、ゼッペリンね。字幕はショボい。