グリニッチ=バリー集

ドゥ・ワ・ディディ~エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー作品集

ドゥ・ワ・ディディ~エリー・グリニッチ&ジェフ・バリー作品集

■Do-Wah-Diddy〜Words & Music By Greenwich And Barry:VA
英Aceが昨年からスタートさせたオールディーズ・ファン向きのコンピ、ソングライター・シリーズは、バカラック=デイヴィッド作品がイマイチだったけど、ランディー・ニューマン、ジャッキー・デシャノン、そしてこのグリニッチ=バリーと、どれも平均点をクリアする出来です。
契約の問題で、無理なものはあります(Phillesもの)が、ガールものに強い、ガリニッチ=バリー(実は、これを聞くまであまり評価してなかったのですが)らしい出来です。まずはビーチボーイズの"I Can Hear Music"からスタート。途中のコーラスワークが素晴らしい。バリーがprodしたロネッツのヴァージョンは期待したのですが、今回も無理でした(^^; シャングリーラスの"Out In The Streets"('65)は、ダークな味わいの曲が多いこのグループにあって、一筋の光を見るようなarrです。アド・リブスはマリー・アン(♀)とヒュー・ハリス(♂)をリードvoとした5人組で、マンハッタン・トランスファーで知られる"The Boy From New York City"('65)が有名です。"He Ain't No Angel"('65)は黒っぽいリズムが印象的です。"I Have A Boyfriend"もいろんな人がやってますが、一番有名なのはシフォンズの63年のヴァージョンでしょう。ジェリー・ビーンズはRed Birdレーベルの4人組(内3人が♀)です。"Baby Be Mine"は64年のシングル。マンフレッド・マンのヒット知られるようになった"Do Wah Diddy"はエキサイターズがオリジナル。パンチの利いたvoです。ムーディー&ザ・デルタズの"Everybody Come Clap Your Hands"('64)は、ダンサブルなニュー・オーリンズもの。上品なトークンズの"Nobody But You"を挟んで、ダーレッツの"Here She Comes"('63)は、"So Fine"の焼き直しみたいな曲です。ディキシー・カップスの"You Should Have Seen The Way He Looked At Me"('64)はホノボノした感じがニュー・オーリンズっぽい。バタフライズはレインドロップス同様、グリニッチが組んだ架空のグループ。"Good Night Baby"はSequelからのコンピで聞いたことあったかな。クリスタルズのカヴァー、カレン・ヴァーロスの"Little Boy"('65)はスペクター・イミテーションです。サミッツの"Hanky Panky"は、トミー・ジェイムズ&ションデルズで有名なナンバー。トニー・パスはイタロ・アメリカンの男性シンガーですが"True True Love"は、甘いナンバー。