rock#2

エスケイプ・アーティスト

エスケイプ・アーティスト

84■R-O-C-K / Garland Jeffreys
ガーランド・ジェフリーズを覚えていますか?日本では70's後半から、好事家の間では話題となったストリート系のロックンローラーです。デビューは古くVanguardからグラインダーズ・スウィッチ(Capricornのサザン・ロックとは別)のアルバムが、最初でしょうか?その後Atlanticでソロとなり、A&M、Epicとレーベルを変わっています。日本では、77年のA&M盤「Ghost Writer」で、レゲエ・ロッカーとして一部で認知されたようですが、78年の「One Eyed Jack」では、ボブ・マーリーの"No Woman No Cry"をカヴァーしています。エリオット・マーフィーと共の都会の息吹を感じさせる音楽ですが、ジェフリーズの場合、ミクスチャー感覚というか、ロック以外のレゲエ、サルサ、ソウルなどの影響が強いこと、すなわちリズミックな点があくまでも白人ロックンロールの線上にある、スプリングスティーンやマーフィーとの違いでしょう。それでも、次のレーベルのEpicは、プエルトリコスプリングスティーンとして売り出そうとしたようで81年の「Escape Artist」では、日本のエピックも大きな宣伝を売って出ます。後に名前を売るボブ・クリアマウンテンが、ジェフリーズと共同でプロデュース。ルー・リード、デイヴィッド・ヨハンセン、ルーモアのスティーヴ・グールディング(ds)、E・ストリート・バンドのロイ・ビタン(p)、レゲエ詩人のリントン・クウェシ・ジョンソン、ダブ界の鬼才、デニス・ボーヴェル、シナジーのラリー・ファースト(syn)ら豪華ゲストが参加しています。