sister#3

Amigos

Amigos

114■Dance Sister Dance /Santana
サンタナに関しては大学時代にF君に相当しこまれましたが、結局身についてない感じです(^^; 近年では人気も復活してエンターテイメント性を重視したライヴは、クラプトンのステージに通じるものがありますが、大雑把にキャリアをさかのぼってみますと、シスコから登場したラテン・ロック期、宗教的なニュアンスを濃くしジャズ寄りとなった時期、ポップ・ロック時期、それ以降、となります。
個人的になじみがあるのは76年から始まるポップロック期で、この路線が確立されるのは70's後半の「Inner Secrets」('78)、「Marathon」('79)、「Zebop」('81)、「Shango」('82)といった作品ですが*1、移行期とも言える76〜77年に「Amigos」、「Festival」、「Moonflower」といった重要なアルバムが立て続けてリリースされています。
Marathon

Marathon

Shango

Shango

それまでのロックから少し離れてしまったサンタナの音楽(ジョン・マクラフリンアリス・コルトレーンとの共作など)を引き戻したのは、マネージメントのビル・グラハムの存在もあったようです*2。日本ではしばしば「官能のギター」と評された"Europa"は、有線放送でもリクエストを集めた人気曲となっています。この時期のメンバーは、カルロス・サンタナ(g)、初期のbassistのデイヴィッド・ブラウン(b)、この時期の重要なブレインであるトム・コスター(kb)、リオン・チャンクラー(da,perc)、アーマンド・ペラッツア(perc)、グレッグ・ウォーカー(vo)ら。
当時のステージでもしばしば演奏された"Dance Sister Dance"はめくるめくラテンのリズムが心地よい長尺のナンバーで、前半の熱気が後半のコスターの弾くsynで一気にクールダウンする様もいいです。

*1:バランスを取るかのようにカルロス・サンタナはバンド名義の合間にソロ名義の自身がやりたい音楽〜それはフュージョン風だったりルーツ・ミュージック風だったり〜を作ります

*2:78年にエディー・マニーとサンタナの共演来日コンサートが実現したのは同じマネージメントだったからです