love#2

Supernatural Fairy Tales

Supernatural Fairy Tales

121■Love Is Real / Art
アートはスプーキー・トゥースの前身バンドで、すなわちゲイリー・ライト(org,vo)抜きの4人組です(マイク・ハリソン(p,vo)、グレッグ・リドレー(b)、マイク・ケリー(ds)、ルーサー・グロヴナー(g,vo))。VIPSと名乗っていた頃からIslandと契約してシングルを出していたので、クリス・ブラックウェルが設立した同レーベルでは、トラフィックやフェアポート・コンヴェンションなどと並んでかなりの古株になります。まあ音の方は、67年当時の混沌としたサイケデリックの域を出ないものではありますが。怪しげなpercのソロをフィーチャーしたエスニックな"African Thing"、バッファロー・スプリングフィールドの"For What Its Worth"をカヴァーした"What's That Sound"、ハリスンのソウルフルなvoがすでに完成の域にあった"Room With A View"が印象的ですが、ベストトラックは、同時期のビートルズにも似たメロディーの"Love Is Real"です。
67年にリリースされたこのアルバムの後、ライトが参加してスプーキー・トゥースと改名し、「It's All About」で再デビューをはかります。