way#2

Lone Justice

Lone Justice

125■Ways To Be Wicked / Lone Justice
アメリカのロックがどんどん大味でつまらなくなっていった80's、一瞬だけど光が射したように感じたことがありました。70's後半から、カントリー・ロック、ブルーズ・ロックなどのルーツ・ロック*1は時代遅れなものとされていました。80's半ばに米インディーを中心にそういった音楽が注目されたこともありました。もちろんその間にパンク〜ニュー・ウェイヴのムーヴメントを消化しているので、ビート感覚など70'sのそういった音とは、決定的に違いがありましたが、それでも当時の僕には渡りに舟でした。結局のところ70'sロックの代用品(substitute)だったわけで、旧譜がCDというメディアの登場で楽に聞けるようになると、自然と遠のいてしまいました。
きっかけとなったのは、トム・ペティーがバーズみたいな音を出すようになった頃です。ジミー・アイオヴァインがプロデュースなどかかわったた一連のアーティストたち。スティーヴィー・ニックス、ブライアン・セッツアー、そしてこのローン・ジャスティス。
まずはマリア・マッキーの美少女ぶりにやられました。それでいて気性の荒い歌い方にもやられました。デビュー曲"Ways To Be Wicked"は、トム・ぺティーが彼らに贈ったもの。このクリップでマッキーが着ていたスタジャンみたく、当時の僕はジャラジャラといろいろな物をつけ、エンブレムだかワッペンだか縫い付けていたことを思い出す。そしてそういうルックの女性たちに恋していたのです。デビュー作「Lone Justice」('85)は、当時新興のゲフェンからリリースで、若く力強い演奏が聞かれます。

ヤンキーの中にいるとびきりの美少女のような印象でした、マリア・マッキーは。トム・ペティが書き下ろした"Ways To Be Wicked"は、昔っぽくザラザラした画像にしたクリップをMTVでよく見ました。prodはジミー・アイオヴァインで、この名前を忘れないようにしなきゃとおもった85年です。
(音は出ない)
彼らは英国でも人気があり(それはパブロックの連中がカントリー好きなことと関係があるか?)、Old Grey Whistle Testでのこの映像も素晴らしい。不機嫌そうに歌うマッキーも。

結局のところもう1枚「Shelter」を出して解散してしまうのですが、マッキーはソロに。

You Gotta Sin to Get Saved

You Gotta Sin to Get Saved

*1:そういう言葉は当時なかった