way#3

モダン・タイムス(紙ジャケット仕様)

モダン・タイムス(紙ジャケット仕様)

126■Find Your Way Back / Jefferson Starship
僕が一番好きな時期のジェファーソンは、マーティ・バリン、グレイス・スリック、ポール・カントナ−の3人がそろった「Dragon Fly」から「Earth」までの3枚です。その後グレイスとマーティーが抜け、エルヴィン・ビショップ・グループからミッキー・トーマス(vo)、英ヴェテランのエインズレー・ダンバー(ds)が加わり、ハードロックっぽい音になっています。その新星JSの「Freedom At The Point Zero」('79)は、今聞くとまるで「産業ロック」です。この言葉*1は嫌いですが、少なくともそれまでのJSの音とは全く違います。ヒットした"Jane"は、トーマスのハイトーンのvoを生かした曲調です。続く「Modern Times」('81)では黒ずくめのメンバーの姿があって、まったく別のバンドになってしまった感じがあります。前作のヒットを受けて、ハードな路線を強要したレーベル側の意向にカントナーも屈してしまった感じがありますが、案外乗り気だったのかもしれません。シングルになった"Find Your Way Back"は#29まで上がり、ヴィディオ・クリップにはグレイスが参加。これが伏線となってか、次作の「Wind Of Change」では復帰しています。

*1:ロッキング・オン」の渋谷陽一が「ヤング・ジョッキー」で紹介した造語で、商業ロック的な意味ですが、ボストン、カンサス、スティクス、フォーリナーTOTO、ジャーニーなどある特定の演奏スタイルを持った80'sのアメリカのバンドを指すことが多いです。つまり大げさな構成と大味なメロディー、派手なg,kbソロ、歌いあげるバラードの多さetc