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132■Don't Let Me Down Again / Buckingham Nicks
未だCD化されていないのは権利関係なのか、リンジー・バッキンガムスティーヴィー・ニックスのどちらかがOKしないのか、謎です。フリートウッド・マックをワールドワイドな成功に導いた立役者のこのカップルは、60's後半からフリッツ(Fritz)というバンドで一緒にやっていたらしいのですが、73年にPolydorからバッキンガム・ニックスとして唯一のLPを出しています(日本盤はマックがブレイクした77年に「クリスタルの謎」としてリリース。邦題は"Crystal"のオリジナル・ヴァージョンが入っているからでしょう)。メロディアスでアコギを効果的に使ったウエスト・コースト風の音作りで、プロデュースは、元ミュージック・マシーンのキース・オルセン(オルセンつながりでマックへの参加となりました)で、ワディ・ワクテル(g)、ジェリー・シェフ(b)、ロン・タット(ds)、ジム・ケルトナー(ds)も参加しています。ベストトラックは文句なしに"Crying In The Night"ですが、"Without A Leg To Stand On"や"Don't Let Me Down Again"も悪くありません。特に後者は、2人がマックに参加直後、レパートリー不足からマックのステージでもしばしば取り上げられていたものです。メカニカルなg、畳み込むようなdsなど、まったくのバッキンガム節ではあります。マックのライヴ盤「Live」でも聞かれます。

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