river#3

Mad Dogs & Englishmen (Dlx)

Mad Dogs & Englishmen (Dlx)

174■Cry Me A River / Joe Cocker
ジョー・コッカーの最初のピークは69年のウッドストックの頃で、当時はグリース・バンドをバックにしてのセカンド「Joe Cocker」のリリースが予定されていました。その後グリース・バンドは独立。コッカーはバンドから唯一残ったクリス・ステイントン(kb)と共にリオン・ラッセルのシェルター人脈による大型ロック・ソウル・レヴューのマッド・ドッグス&イングリッシュメンをスタートさせます。20人以上のミュージシャン、コーラスをフィーチャーした大所帯のツアーは、成功を収めましたが、内幕は相当クレイジーだったようで、過酷な日程、ドラッグ・アルコール問題、金銭的なトラブルなど多くの問題を抱え、ツアー終了後コッカーのもとにはわずかなギャラしか残らなかったといいます。
リオン・ラッセル(g,p)、カール・レイドル(b)、ドン・プレストン(g)、ボビー・キーズ(sax)、ジム・プライス(tp)、ジム・ケルトナー(ds)、ジム・ゴードン(ds)、サンディ・コニコフ(perc)、チャック・ブラックウェル(ds)、ステイントンが、バンドメンバー。コーラスには後に名を馳せた人も多いです。
リタ・クーリッジ*1
リタ・クーリッジ

リタ・クーリッジ

クラウディア・レネアー*2

ダニエル*3&マシュー・ムーア*4、ドナ・ワイエス*5
パメラ・ポランド*6、ドナ・ウォッシュバーン*7
パメラ・ポランド(紙ジャケット仕様)

パメラ・ポランド(紙ジャケット仕様)

ニッキ・バークレー*8

ボブ・ジョーンズ*9らコーラスをが加わった迫力ある演奏はかなり熱気があります。
この"Cry Me A River"は、ジュリー・ロンドンが55年に大ヒットさせたバラードで、コッカーはこれをゴスペル・ファンクなブギーにarrしています。


映画「女はそれを我慢できない」から

リンダ・ウルフによるこのツアーのオフショット集。
http://www.lindawolf.net/Joe/

*1:リオンの"Superstar"を歌い注目され、A&Mからソロデビュー

*2:映画「サンダーボルト」にも出演。Warner Brosに残した唯一のソロは乞CD化。ドン・ニックス夫人でもありました

*3:Uniに渋いソロがあります

*4:ムーンというサイケバンドにいた人ですが、ソロデビューはリオンのShelterから。コッカーも歌った"Moondew"という名曲もあります

*5:キム・カーンズがヒットさせたジャッキー・デシャノン作の"Bette Davis Eyes"の詩を書きました。他にはリタ・クーリッジがデビュー作で取り上げた"Mud Island"とか

*6:ジェントル・ソウルの片割れで、後にソロデビュー。オレンジ・カウンティ時代のジャクソン・ブラウンのあこがれの女でした

*7:ディラード&クラークに参加していたこともあります

*8:ファニーを結成する人。ソロもあり

*9:70's後半にマイク・ブルームフィールドのバンドで歌っていた人と同じでしょうか