cry#3

GP

GP

176■Cry One More Time / Gram Parsons
生前グラム・パーソンズが残した唯一のソロが73年の「GP」です。個人的には次の「Grievous Angel」('74)があまりに素晴らしいので、霞んでしまうのですが改めて聞くとまあいいアルバムです。プロデュースはグラムとリック・グレッチで、グラムが見出したエミルー・ハリス(vo)、ジェームズ・バートン(g)、ロン・タット、ジョン・ゲリン(ds)、アル・パーキンス、バディ・エモンズ(steel)、グレッチ(b)らが参加しています。ほとんどの曲でエミルーがハーモニーをつけ、それがまたメロディーを適度に潤ませています。
名曲"She"をはじめ"A Song For You"、"Streets Of Baltimore"などA面には美しいメロディーの曲が並んでいます。それに比べるとB面はやや落ちますか。その中でも異色なのがJ・ガイルズ・バンドの「The Morning After」に入っていたナンバーをニュー・オーリンズ・スタイルのR&Bっぽく料理した"Cry One More Time"で、久々に聞いてこんなにゆったりとしたプカプカな曲だったっけ?と印象が変わりました。
Morning After

Morning After