09031■■■007ロシアより愛をこめて('63英)

監督:テレンス・ヤング
主演:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビヤンキ、ペドロ・アルメンダリス
コネリ−・ボンド作品ではやはりこの2作目でしょう。スペクタ−の復讐は前作「ドクタ−・ノオ」を受けてのものですが、イスタンブ−ルを舞台にし、オリエント急行(とはっきり言ってるわけではありませんが)での壮絶なバトルを含め見ごたえ十分です。最初の邦題は「007・危機一発」で「髪」ではなく「発」なのは、水野晴朗の発案とか。後にオ−スティン・パワ−ズ・シリ−ズでパロディにされたのは本作で、顔は見せないがペルシャ猫をなでる、スペクタ−のボス、ブロフェルドが初めて登場します。中盤で「腰抜けアフリカ博士」のアニタ・エクバ−クの巨大なポスタ−が登場するけど(暗殺者はエクバ−クの口から落ちて死ぬ)、この映画は007シリ−ズと同じイオン・プロダクション製作です。ボンド・ガ−ルを演じたビヤンキは、ほとんどこれ1本が有名なイタリア人女優で、68年に引退しています。

ほかにはロッテ・レ−ニャ、ロバ−ト・ショウら。この二人の悪役ぶりはすごいが、特に若きショウは、後年の「スティング」や「サブウェイ・パニック」とは別姿です。