dog#2

アニマルズ

アニマルズ

200■Dogs / Pink Floyd
何度も書いてますが、プログレ御三家久々の新作がそろい踏みとなった77年は、僕が本格的にロックを聴くようになった年でした。確かELPの「Works」とピンク・フロイドのこの「Animals」は同じ頃にリリースされたと記憶しています。ジョージ・オーウェルの「動物農場」にヒントを得たといわれていますが、"Sheep"と"Dog"の2曲の原曲は、以前のツアー用に書かれたものです。アルバム1枚で5曲(実質3曲)なので、ひどく長く感じましたけど、ロック聴き始めなので、わかるように努力した覚えがあります。
"Dogs"は3曲の中で一番わかりやすいもので、当時苦痛なく聞けたものですが、久しぶりに聞いてみると、プログレという音楽スタイルを継承したロックという印象があります。歌詞とかコンセプト(犬はインテリ、豚は資本家、羊は大衆)はともかく余り中身がない気もします。90's以降のフロイドの音楽をAORと評する人もいますが、なんとなく言いたいことはわかります。そのヒントはすでに「Animals」あたりにありますね。
バターシー発電所上空に豚を飛ばせたヒプノシスのアイディアはすごいです。ちなみにこの発電所は、アビーロード、ブライトンと共にロック・ファン重要巡礼の地とされています。
http://all-a.net/a_map/uk_london/battersea/battersea.html