wild#3

ティーザー

ティーザー

199■Wild Dogs / Tommy Bolin
トミー・ボーリンという人は、音楽的なキャリアは決して長くないのに膨大な音源(その大半はデモだったりするのだけど)を残しています。ジェームズ・ギャングで2枚、ビリー・コブハムとのセッション、ディープ・パープルとゼファーで1枚ずつ。そして2枚のソロが生前に出たもの。死後Tommy Bolin Archivesからデモ音源、ライヴなどがどっと出ました。そのくらい注目はされていたんだと逆にびっくりするくらい。
初ソロ「Teaser」('75)はパープル参加が決定後、「Come Taste The Band」の合間を縫ってレコーディングされたされたもので、フュージョン風インストからジャズっぽいvoもの、ダビングを重ねたスライドがカッコいいロックンロールまでヴァラエティに富んだ内容です。

"Wild Dogs"は、不調だった75年のパープルの日本公演でも披露されたナンバーで、僕はその「Last Concert In Japan」('76)で初めてボーリンの歌声を聴いたのです。
This Time Around: Live in Tokyo

This Time Around: Live in Tokyo

現在は完全版としてリリースされたこのライヴ盤ですが、当初日本のみのリリースだった「Last〜」は、編集しまくりの一品(別の曲を合わせて1曲にしたり)だったわけです。

さてスタジオ・ヴァージョンやパープルのライヴでは、ぱっとしない印象もうけますが、自身のバンドを率いた音源ではなかなかエキサイティングな演奏を繰り広げます。