game#2

Anthology 1

Anthology 1

204■Games People Play / King Curtis
ソウルと言えばサザン・ソウルという時代が確かにありました。なんて門外漢ゆえに偉そうには言えないのですが、ロック側から見たあくまでも個人的な印象ですが80'sに入ってイギリスの白人アーティストのノーザン・ソウルへのリスペクト、時期をおいて繰り返されるモータウン・ブームが重なって、ダンサブルなノーザン・ソウルの大逆襲ですっかり南部サウンドは隅に追いやられてしまった感じがします。が70's後半には、ブルーズ、ゴスペル色の強いサザン・ソウルが日本では一大勢力を誇っていた気がします。
僕がそういった音楽を実際に耳にしたのは、デュアン・オールマンのオールマンズ以前のセッションを中心に集めた「An Anthology」('72)が最初だったでしょうか。アレサ・フランクリンウィルソン・ピケットの名前を知ったのもこのアルバムでした。ここに収められたキング・カーティスの"Games People Play"もそうです。
曲自体は古くは深夜放送を聞き始めた70's半ばに「オールナイト・ニッポン」のジングルに♪Lalala…というスキャット・ヴァージョンが使われてたりして耳にしていたのですが、オリジナルは南部出身の白人ssw、ジョー・サウスです。
Instant Groove

Instant Groove

Anthology 1968-75

Anthology 1968-75

キング・カーティスは50'sから活動するテキサス出身のsax奏者で、キング・ピンズを率いてアレサ・フランクリンのバックを務めたりしていました。いちばん有名なのは71年のフィルモアでのライヴで、ゼッペリンの"Whole Lotta Love"、プロコル・ハルムの"A Whiter Shade Of Pale"をカヴァーしています。69年に出た「Instant Groove」(Atco)は、NY録音とメンフィス録音に分かれますが、後者には、デュアン・オールマン(g)、デイヴィッド・フッド(b)、バリー・バケット(kb〜先日お亡くなりになりました)、ロジャー・ホーキンス(ds)、ジミー・ジョンスン(g)という後にマッスル・ショールズで活躍する面々が参加。この"Games"では、デュアンのel-sitarとslideを大きくフィーチャーしています。

かなり詳しいこのサイトも見てください。
http://www2.rosenet.ne.jp/~mr-blues_fathead/InstantGroove_InstantGroove.htm