heat#2

Prisoner in Disguise (Omr)

Prisoner in Disguise (Omr)

210■Heat Wave / Linda Ronstadt
マーサ&ザ・ヴァンデラスの中では一番好きな"Heat Wave"は、60'sMotownを代表する1曲でもあります。フーやジャムといったノーザン・ソウルをルーツにしたビートバンドに愛された曲ではありますが、リンダ・ロンシュタットも75年の「Prisoner In Disguise」で取り上げています。まさに上り調子であったこの時期、ミス・アメリカの称号を手に入れるまでにはまだ時間がかかりますが、その分余裕というか遊びが感じられます。ニール・ヤングジェームズ・テイラー、JD・サウザーローウェル・ジョージ、アンナ・マクガリグルといった同時代のsswの作品に交じって、ミラクルズの"Tracks Of My Tears"とこの"Heat Wave"が取り上げられています。後の重箱の隅をつつくような選曲と違い、きわめて王道な選曲です。ソロとして成功を収め独立することになるアンドリュー・ゴールドがbass以外のほとんどの楽器をやっています。カリフォルニアなコーラスとこの曲のイメージはなかなか合わなくて、長い間失敗カヴァーと思っていたのですが、久々に聞きなおすとそうでもないかなあ。当時のバンドは、ダン・ダグモア(g,steel)、ケニー・エドワーズ(b)、ラス・カンケル(ds)、ゴールド(g,kb)でしょうが、このLPには、dsとして、ナイジェル・オルソン(元エルトン・ジョン)、デイヴィド・ケンパー(後にリードン=ジョージアデス)、という珍しい面々も加わっています。

髪型からすれば、「Mad Love」の頃でしょうか。ウェンディ・ウォルドマンのコーラスも珍しい。それにしてもg多すぎ