road#2

ケンタッキー・ギャンブラー

ケンタッキー・ギャンブラー

216■Lonesome Road / Robey、Falk & Bod
いやいやまだまだ名前も知らない名盤、佳作@メジャー・レーベルというのが埋もれてるものだなあ、と思います。ロビー、フォーク&バドの名前はマイミクのバナナフィッシュさんに教えてもらいましたが、このトリオが後にイグアナというバンドをやってた事は知っていたつもりですが、てっきりジェス・ローデンのバックをやってたイグアナかと思ってたら別バンドでした(^^;;
さて、ライナーをまとめますと、ノース・キャロライナ出身のビル・ロビー(g,vo)、ドン・フォーク(b,vo)、アーサー・バド・ノウバリアン(g,vo)の3人組で、73年にEpicからトム・ワーマン*1のプロデュースでリリースされたのが、本作「Kentucky Gambler」です。初期のイーグルス的なハーモニーが心地よい、もう一つのバードーフ&ロドニーといった趣きです。ホリーズというよりはグレーテスト・ショー・オン・アースの"Magic Woman Touch"以外はオリジナルで、どれも洗練されたコーラスが印象的です(ステイトン・ブラザーズのようにただハモってるだけ、というのとは違います)。ナッシュヴィルの有名なクォドラフェニック・サウンド・スタジオ録音で、ウェルドン・ミリック(steel)、ケネス・バトリー(ds)らエリア・コードの面々がバックをつけています。
"Lonesome Road"はバド作のナンバー(CSN&Yの様に各人が自作を歌いますが、ばらばらな感じはあまりありません)で、なんとも爽やかな印象。乾いた空気が心地よい風ととも感じられます。
これは渋谷ファイア通り(今もそういうのかどうか知りません)にある、HiFi Record Storeの大江田信さんが企画したマスクラットの「ビタースウィート・アメリカ」シリーズの1枚。このシリーズでいえばマイケル・モンローやジェフ・ハリントン(どちらもまだ買ってないですが…)が有名ですが、こいつも忘れちゃいけないです。

*1:チープ・トリックやテッド・ニュージェントを手掛けたEpicのプロデューサー