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Fotomaker

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■Two Can Make It Work / Fotomaker
フォトメイカーは元ラスカルズジーン・コーニッシュ(b)とディノ・ダネリ(ds)に元ラズベリーズのウォーリー・ブライソン(g,vo)、元ヴィンチ・マスカレードののフランキー・ヴィンチ(kb,vo)とレックス・マーチェシー(g,vo)から成る当時のスーパー・グループで、78年にAtlanticからデビューしています。当時の傾向として、アメリカのチャートではまだNew Waveの動きは少ないものの、シンプルな作りのバック・トゥ・ザ・60's的な動きはあり、ヴェテランの再編成ともいえる復活劇(スティーヴ・ウィンウッドのカムバックやスモール・フェイシズの再編、ヴェテランの集合体であるフォーリナーの成功)もありました。
フォトメイカーのサウンドを一言でいえば、パワーポップでしょう。メロディアスな部分を織り込んだ力強いビートロックで、とりわけエディ・クレイマーのプロデュースでエレクトリック・レイディ・ランド・スタジオで録音されたファーストはゴキゲンな曲が並んでいます。クレイマーは途中で降り、ロン&アルバートのハウイー兄弟がその後をフォローするのですが、メンバーがCS&NのLPを好きだったということがヒントになっていたそうです。
"Two Can Make It Work"はルーズなスライドgが活躍する強力なロックンロールで、"Can I Olease Have Some More"と並んで好きな曲です。化粧を施した少年のジャケットが印象的な1枚ですが、79年の「Vis-A-Vis」では老人のピエロになってしまってこれまた印象的です。