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Love Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets

Love Is the Song We Sing: San Francisco Nuggets

Disc 1
1 Dino Valenti - Let's Get Together (2007 Remastered LP Version)
2 Country Joe & The Fish - I Feel Like I'm Fixin' To Die Rag (2007 Remastered EP Version)
3 We Five - You Were On My Mind (2007 Remastered Single Version)
4 The Charlatans - Number One (2007 Remastered LP Version)
5 The Warlocks - Can't Come Down (2007 Remastered LP Version)
6 The Beau Brummels - Don't Talk To Strangers (LP Version)
7 The Vejtables - Anything (2007 Remastered LP Version)
8 Jefferson Airplane - It's No Secret (2007 Remastered LP Version)
9 The Mystery Trend - Johnny Was A Good Boy (2007 Remastered LP Version)
10 The Great! Society - Free Advice (2007 Remastered LP Version)
11 The Grass Roots - Mr. Jones (A Ballad Of A Thin Man)
12 Blackburn & Snow - Stranger In A Strange Land
13 Quicksilver Messenger Service - Who Do You Love (2007 Remastered Demo Version)
14 The Mojo Men - She's My Baby (2007 Remastered Album Version)
15 The Wildflower - Coffee Cup (2007 Remastered LP Version)
16 The Family Tree - Live Your Own Life
17 The Sons Of Champlin - Fat City (2007 Remastered LP Version)
18 The Frantics - Human Monkey (2007 Remastered LP Version)
19 The Tikis - Bye Bye Bye (2007 Remastered Single Version)
20 Country Joe & The Fish - Section 43 (2007 Remastered EP Version)
21 The Sopwith "Camel" - Hello Hello (2007 Remastered LP Version)

07年にリリースしたシスコ音源の4枚組ボックス。豪華ブックレットを見ながらぼちぼち振り返っていきます。
はヤングブラッズで有名になった"Summer Of Love"アンセムの作者ヴァージョン。ディノ・ヴァレンテは後にQMSのメンバーになりますが、これはぐっとさかのぼった64年の録音。96年に発掘された音源でシンプルな弾き語り。ウッドストックで有名になったカントリー・ジョー&ザ・フィッシュのは65年のEPヴァージョンで、SEがかぶせてあります。キングストン・トリオのジョン・スチュワートの弟マイケルをフィーチャーしたウィ・ファイヴのは6A&Mからの5年のヒット(#3)。ベヴ・ビヴァンズのパワフルなvoをフィーチャーしたフォークロックで、曲はイアン&シルヴィアのシルヴィア作。競作として英国のクリスピアン・セイント・ピーターズのヴァージョンもありました。マイケル・ウィルヘルム(vo,g)のシャーラタンズは知らざれる名曲。ざらついた12弦gが心地いいです。これも82年に発掘された音源で65年録音。デッドの前身、ウォーロックスの5は63年録音。まだまだ荒いブルージーなビートロックです。白いピグペンのharpはキース・レルフみたいだ。prodはスライ。同じくスライのAutumnから65年に出た6はボー・ブラメルズのシングル。まんまフォークロックです。イントロのorgがサイケなヴェジタブルズの7は女性dsジャン・エリコをフィーチャーしたもの。これもAutumnから。ジェファーソンのは66年の「Takes Off」から。シグネをフィーチャーしたグレイス以前のもの。はミステリー・トレンドで、ナゲッツ世代に新たなガレージサウンドとして再評価されたもの。ロン・ネイグル(vo,g)をフィーチャー。ジェファーソン参加以前のグレイス・スリックが参加していたグレート・ソサエティーの10はインド的なニュアンスのあるサイケサウンド。弟のダービー(近年のJSに参加)や当時の旦那、ジェリー・スリック(ds)も参加。これもスライがprod。11のグラス・ルーツですが、70'sに入ってダンヒルサウンドとしてヒットを連発する姿とディランの"Ballad Of A Thin Man"をカヴァーした姿がどうも一致しません。それもそのはずビル・フルトン(vo)を中心としたラインナップと後年の姿は全く一致しない別バンドで、PF スローンとスティーヴ・バリが裏で糸を引いていたようです。ジェフ・ブラックバーンシェリー・スノウのコンビの12も初聞きです。Verveから67年にリリースされたシングルでやや愁いの帯びたフォークロック。gは後にマイク・ブルームフィールドのバンドに参加するボブ・ジョーンズです。ボ・ディドリーの有名なナンバーをとりあげたQMSの13は66年のデモです。ジョン・シポリナのgは冴えわたります。モージョ・メンがAutumnからRepriseに移籍した66年に出した14はブルージーなビートものでイントロのファジーなorgがなんともナゲッツ的です。Mainstreamというレーベル(アンボイ・デュークスを出してたところか?)から66年に出たワイルドフラワーの15も地味ながらいい感じのフォークロックです。インド的な影を感じさせるのはさすがシスコ出身です。ボブ・セガリーニ(g,vo)率いるファミリー・トゥリーの16はMiraからの66年のシングル。サンズ・オブ・チャップリン17はパンチの利いたサウンドでbrassとorgが印象的です。これはCapitol以前のVerveからのシングル('66)。18フランティックスはモビー・グレイプのドン・スティーヴンソン(vo,ds)、ボブ・モズレー(b)、ジェリー・ミラー(g)が参加していたバンドで覇気のないヤードバーズみたいな演奏です。後にハーパス・ビザールとなるティキスの66年のシングル19は、没にふさわしいもの。少なくともBig Beatからかつて発掘された曲ほどのひらめきはありません。20はカントリー・ジョー&ザ・フィッシュのこれまたEPヴァージョン。デイヴィッド・コーエンのサイケなorgは独特の味があります。ソップウィッズ・キャメルの21はクローディーヌ・ロンジェも取り上げたグッドタイミーなものでここに入るのはちょっと意外です。