■■夏のしっぽ:前川麻子(講談社)

夏のしっぽ

夏のしっぽ

前川麻子の事はあまり知らないけど、映画「家族ゲーム」に子役で出てた事、にっかつロマンポルノにも出てた事(それだけで元ポルノ女優の作家だから扇情的な描写があると決めつけるブログも多いのです)、小劇場シーンではいくつものプロデュース公演をやっている事、六本木のキャラメルという小さな小屋でアンファン・テリブル・プロデュースの芝居を見た事がある事、くらい。
さてこの短編集は、男女のどろどろした描写が多く、それを不快に感じてる人が結構多いのに、少しびっくりでした。奇妙な味のオチも多く、"三が日"はとりわけ衝撃のラスト(それからどうなるのか??)。