■■09061ひき逃げ('66日本)

監督:成瀬巳喜男
主演:高峰秀子司葉子小沢栄太郎黒沢年男
息子をひき逃げされ殺された主婦が、犯人宅に家政婦として住み込み、犯人の重役夫人と(殺された息子と同じ年の)子供を殺そうとする復讐譚、と書くとまるで成瀬監督作品らしくないけど、随所に成瀬らしさがあります。「女の中にいる他人」('66)でもサスペンスに挑戦して、そちらの成功ぶりに比べると、こっちはやや泥くさく、しかも奇妙なエンディングがスマートさに欠けますが、まずまず。それにしてもDVD化されていないのは、やはり題材故からでしょうか。司葉子が意外とこういう悪女役もいいです。また妄想シーンも捨てがたい。
ここでもレヴューされていました。