something#2

ミッドナイト・ライト

ミッドナイト・ライト

■Something About You / LeBlanc & Carr
レニー・ルブラン(vo,g)&ピート・カー(g)によるデュオ、ルブラン&カーの唯一のアルバムが77年の「Midnight Light」(Big Tree)です。といってもマッスル・ショールズの売れっ子のスタジオ・ミュージシャンである二人は組んで仕事をすることも多く、また両者共これ以前にBig Treeからソロを出しています。
77年というポップ・ロック全盛期にリリースされたルブラン&カーのアルバムは、伝説的なマッスル・ショールズ出身の職人のロックというだけでなく、プレAOR的なメロディアスなロックという側面(むしろこっちの方が強い)も持っていました。最大のヒットなった"Fallin'"(#13)はメロウなバラードで泣かせるナンバー。他には同傾向の"Midnight Light"、イーグルスのカヴァーの"Desperado"、都会的なファンキーなスティーリー・ダンといった感じの"How Does It Feel"がいいです。
最初のシングルがフォー・トップスのカヴァーの"Something About You"で、ちょうどイーグルスがメンフィス・ソウルっぽい"The Long Run"をやった感じに近いのが面白い。