something#3

Win This Record

Win This Record

276■Something's Got A Hold On Me / David Lindley & El Rayo X
デイヴィッド・リンドレーが初ソロ「El Rayo X」(「化け物」という邦題は本人が希望したとか)を出したのが81年。この時はジャクソン・ブラウンの相方ギタリストの持つ豊潤な音楽世界はちらりと顔を出しただけ。主にレゲエや沖縄の南方方面だけだった。元クリムゾンのメンバーながら、70's後半にはLAに移住しておりUSロックでの仕事が多かったイアン・ウォーレス(ds)、ソロもあるホルヘ・カルデロン(g,vo)、バーニー・ラーセン(b)そしてリンドレーから成るエル・ラーヨ・エックスは、来るべくワールド・ミュージックのブームを予期したかのようなバンドで、白人ロックばかり聴いていた僕を唖然とさせた1枚がセカンドの「Win This Record」('82)です。ただ唖然としただけで、僕は結局元来た道に戻ってしまったのですが、そっち方面へ行ってしまった人たちも数知れず。とりわけライヴにはそういう人々も多かった記憶。
ステージ(82年のGWに有楽町のよみうりホールで見た)ではやらなかったけど、エッタ・ジェイムズのカヴァー"Something's Got A Hold On Me"は、アルバムのトップに入った名曲です。