head#3

Miami

Miami

■Head Above The Water / James Gang
トミー・ボーリンをフィーチャーした第3期ジェームズ・ギャングは2枚のアルバムを残していますが、「Bang」に続く74年2枚目(ペース速過ぎる)が、この「Miami」です。タイトルはレコーディングがマイアミのクライテリア・スタジオという事からなんでしょう。トム・ダウドがプロデュース。いわゆるハードロックな曲よりもメロウなナンバーの方が目立ち、ハードロック・バンドとしてのジェームズ・ギャングのピントはボケていますが、僕としてはそっちの方が都合がいいです。ボーリンの死後流出した大量のデモ音源の中に"Red Skies"はありましたが、"Crusin' Down The Highway"、"Summer Breeze"といった乾いたハードロック・ナンバーは結構心地いいです。アルバムのラストを飾る"Head Above The Water"は、ドラマティックな展開を見せるナンバーで、うねるボーリンのgが印象的。見た目は全然好みじゃないロイ・ケナー(vo)もこうやって聞くといいです。