■■■ブルー・クリスマス('78日本)
![ブルークリスマス [DVD] ブルークリスマス [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51EDXFFABGL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: DVD
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主演:勝野洋、竹下景子、仲代達矢、岡田英次、岡田裕介、八千草薫
倉本聰の脚本「UFO・ブルー・クリスマス」の映画化で、SFXを一切使わない、宇宙人も宇宙船も出てこないSF映画としてカルトな人気を誇ったものです。実際SF映画というよりは〈政府〉による謀略サスペンスとして見た方がいいでしょう。UFOに遭遇すると血液が赤から青になるという事から、青い血の持ち主を隔離し、抹殺してしまうと言う話。青い血をエイズあたりに置き換えると、背筋が寒くなる話。TV局のディレクター、仲代が真相に迫ろうとする話と国防省の工作員、勝野とその恋人で青い血液の持ち主、竹下(若い)の話が交互に描かれる。やや長いが力作。ピンク・レディーの登場で、UFOはユーフォーと読むことが当たり前となったが、それ以前にはユー・エフ・オーと発音していたことも又思い出します(謎の円盤ユー・エフ・オーという海外ドラマもあった)。エヴァンゲリオンの中でシト(使徒)の血が青いと言う設定は、喜八ファンの庵野監督らしい、というのはその種のファンの間では有名な話。他には小沢栄太郎、大滝秀治、大谷直子、沖雅也、田中邦衛、中条静夫、高橋悦史、伊藤敏孝、天本英世、岸田森ら。主題歌はCHAR。タブラを使った音楽もなかなかいいです。脚本を一字一句変えてはいけないという契約の為、かなり苦労があったらしい。公開当時は不評で、少なくとも見たものがすっきりする映画ではないですし、現在の批評もUFOの光線浴びると血が青くなり、性格も丸くなるとは??とか、あからさまな「未知との遭遇」からの引用云々というものが多いですが、主題となるのは謀略サスペンスなんで、やはりこれは怖い話です。