10012■Rocky Raccoon / Andy Fairweather Low
エーメン・コーナーからフェアウェザーを結成したアンディ・フェアウェザー・ロウですが、解散後74年に
A&Mより「Spider Jiving」でソロデビューします。広い意味でのパブロックに入る音楽で、レゲエやスカの当時新しかったリズム、カントリー、フォーク、ブルーズが交じったあたたかい音です。76年の「Be Bop 'N' Holla」は、前作「La Booga Looga」同様グリン・ジョンズのprodで、ヘンリー・スピネッティ(ds〜ジューダス・ジャンプ)、ジョン・デイヴィッド(b,vo〜元ラヴ・
スカルプチャー)、ミック・ウィーヴァー(kb)、ラビット(kb)、B・J・コール(steel)をレギュラー・バンドにバーニー・リードン(g)、ジョー
ジー・フェイム(p)、ブリン・ハワース(g)が絡むというイギリスの
アメリカ的なメンツ。しかしレイドバック度は少なめで、
イアン・デューリーあたりにも通じる豊潤なごった煮的な感じもある一方、
ギャラガー&ライルの様な陽だまりの中の寂しさみたいなものも感じます。
ビートルズのあまり有名でない"Rocky
Raccoon"をとりあげたのも面白いですが、ブリン・ハワースのスライドとコールのdobroが絡む泥臭い音になっています。
ヴァレリー・カーターがセカンドで取り上げた"Da Doo
Rendezvous"のオリジナルも収録。