rocky#3

10013■Rocky Road / Nick Lowe

Party of One

Party of One

ちょうどデイヴ・エドモンズが「Closer To The Flame」を出した頃、エドモンズとニック・ロウは連月で来日した記憶があります。この時はソロでg1本の弾き語り。NHKホールだったか渋公だったか、同じパターンで何年かあとまた来て懲りずに見に行った覚え。それまでのパブロック云々というイメージからだんだん枯れた感じに移行しつつあったのが90年の「Party Of One」(Reprise)です。87年のジョン・ハイアットの「Bring The Family」のセッションで知り合ったライ・クーダー(去年この組み合わせのジョイントライヴがありました)、ジム・ケルトナー、そしてハイアットとリトル・ヴィレッジを結成するのが92年。これはめちゃくちゃつまらん1枚でして、僕の中でニック・ロウ熱が一気に下がってしまったのですが、「Party〜」では米南部志向がまだあそこまでストレートに出てはいません。もっともロウはブリンズレー・シュワーツ時代から米ロック、オールディーズへの憧憬をストレートに出していましたし、Stiff初期の音源にはニュー・オーリンズっぽいものもありました。

今となってはさほど印象に残っていない「Party Of One」ですが、この"Rocky Road"は、いいメロディーです。